蒜山は、岡山県と鳥取県の県境にそびえる蒜山火山群の南麓に位置し、東西に長く開けた盆地です。

 東西約20キロメートル、南北約10キロメートルに及ぶこの蒜山盆地は、北は蒜山連峰によって、南および東西一帯にかけては中国山脈によって、周囲の地域から隔絶されています。

  気候はたいへん寒冷で、積雪を含めた降水量が多いうえ、山間盆地特有の気温格差が大きく、霧も多いなど、農耕社会にとっては厳しい条件下におかれていました。

 現在は高原レジャーやスキーなど一大レジャー地域として観光客でにぎわっている蒜山ですが、昔は厳しい地理的・気候的条件が、その歴史に大きな影響を及ぼしていたのです。