ジャンル:旅の楽しみ
郷土料理と心の栄養
旅の楽しみはなんといっても旅先での食材を使った郷土料理。
高いものを賞味する必要はない。
できれば千円くらいを限度にしたい。とあれば、ソバなどは、その代表と なる。最近は自分でソバをうつのがはやっているそうな。
自作のソバとたれとネギが あれば、王様のような気分に浸れる。
われわれはこのときご馳走を作る料理人であり給仕される紳士淑女であるとともに、皿洗いになる。
質素で清潔な食事をととのえ、 体に栄養を与えるのは難しいことではない。私は、自分で簡素な料理を苦もなく作れる。
どんな料理がでてきても美味しく食べられ、気分を爽快にしてくれる。
料理は自分のやり方でつくるのが一番だ。
好き嫌いなど生まれる余地はない。
われわれが簡素に、また賢明に暮らす気になれば、グルメ料理を食べて自分の身を養っていくことが苦痛であるどころか、気晴らしにすぎないことがわかる。
フランス料理だギリシャ料理だと、グルメを吹聴する者がなんと多いことか。
こうした料理をしばらく口にしないと「飢え死にしそうだ」などと言うのもいる。
市井のフランス人やギリシャ人は、フランス料理だギリシャ料理だと意識して食べているので はない。
普段のままで食べている彼らの料理をこの国-日本では、とほうもない値段ととんでもない味をつけて宣伝している。
食することが、この国ではいかに高くつくかは、外国へ行けばわかる。リンゴが1個500円もするなんて論外だ。
われわれは簡素独立の生活からすっかり疎遠になっている。
そしてテレビはどこそこの郷土料理を毎日のように紹介している。
そこへ行って食べたら美味しいのだろうなと誰もが口を揃えていうに違いない。
そして出かけていって味わったものがテレビから伝わってくるような味と違うと「あれはおかしい」と不平をたらすのだろう。
爽快な気分に満たされる郷土を蒜山で期待したい。ともあれ、体の栄養以上に難しいのは、心と想像力に養分を与えることではないか。
投稿日2006年03月10日 17:00




