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「アメリカの料理はまずい」という神話
アメリカといえば「ホットドッグ」「ハンバーガー」。こうしたものは、「ジャックフーズ」(ひどいくらいまずい食べ物)と言われています。
でも意外とハンバーグは美味しいのですよ。
特に、挽肉だけのハンバーグは涎がでるほどうまいのです。
家庭に招かれると、ご主人がエプロン姿になって、広い芝生の庭の一角にバーベキューグリルをだして、そこでハンバーグやステーキを焼いてくれます。日本で売っているハンバーグは、私には肉の感触が伝わりません。
アメリカの代表的な料理というのは、所変われば品が変わります。ニューヨークの人はバーべーキューが好きです。串焼きの別名シシカバはとても知られています。カンザスもそうです。大平原に牛が放牧されているさまは、それは壮観です。アメリカ各地に1800~1900年代に各地から移民してきた人々が定着しました。そこに彼らはコミュニティをつくりました。
アメリカ土着の人は、「ネイティブアメリカン」とか「アメリカンインディアン」と呼ばれています。彼らも固有の料理を大事にしています。一度、ウイスコンシン大学のアパートで隣同士だったインディアンの方より黒い米を貰いました。3日ほど水でうるかしてから混ぜご飯を作りました。
ウイスコンシンには、今でも沢山のヨーロッパ系のコミュニティがあります。ウイスコンシンは、北欧や東欧に似た風土だったので、初代の移民はここに定住したのです。酪農、ビール、小麦、トウモロコシ、馬鈴薯などを作りました。今もウイスコンシンは、広大な酪農地帯がひろがります。どの州もニックネームがあって、自動車のナンバープレートにそれが書かれています。ウイスコンシンのは「アメリカの酪農国」というのです。一歩都会を離れると、牛から出された「田舎の香水」がぷんぷん臭う州です。
町や村には、ヨーロッパから来たことを示す名前がついています。「ワルシャワ」、「ベローナ」、フランスの地名として「ラクロス」や「フォンドラック」、はては「ニューロンドン」、「ニューベルリン」、「ベルギー」というのもあります。「キューバシティ」もあるのです。移民がつけたこうした地名や町名は、この州には数え切れないほどあります。
こうした町では、伝統が引き継がれています。母国の独立記念日を今でも祝っています。たとでば、ノールウエイの人々が代々住む町にいきますと、5月の第二日曜日は独立を祝います。町全体がお祭りで、ノールウエイの料理がふるまわれます。芋を中心とした料理です。スモークサーモンや鰯、オリーブ油がたっぷり入ったニシンの漬け物も美味ですね。
ウイスコンシンの最大の町はミルウオーキーです。その郊外にもポーランドやイタリア人が住み着きました。ソーセージは大きくて種類が多く、スパイスも効いていてそれはそれはご馳走です。一本食べるとお腹がかなりふくれます。パンもパスタもそうです。種類とスパイスが違います。前回触れたドイツ系のビールも種類が多いです。
ここ30年くらいに東南アジアからの移民も増えています。カンボジア、ベトナム料理など、どこにいってもこうした食べ物を賞味できます。
アメリカで食事をすると、ヨーロッパやアジアを旅行している気分になります。どこ
に行ってもエスニックな食べ物があります。「アメリカの料理はまずい」というのは間
違いなのです。
投稿日2006年07月04日 15:15




