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記事掲載者:成田 滋先生

プロフィールへ 海外出張の際に感じた海外情報や、その他レジャーの楽しみ方など徒然なるままにご紹介します。
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ジャンル:海外情報  

子供の成長は家族の絆から


11月から12月になると想いだすことがあります。それは、感謝祭とクリスマスという行事です。この時期、アメリカでは人々は贈り物をなににしようかと思案するだけでなく、「家族はどうしているかな、会いたいな、」という期待が膨らむことです。家族や親戚、そして友人との再会を楽しむのが11月であり12月です。


まず感謝祭です。人々は三々五々車や飛行機で集まります。この季節外気は冷たいのですが、家の中は暖かく快適です。七面鳥のディナーを囲み、会話が弾み、フットボールにくぎづけとなります。「アメリカ人は食事とおしゃべりとスポーツが好きな民族だな」ということを実感します。そういえば、誕生日や卒業式の際にも、家族は遠方からやってきて再会を楽しむことが多いです。アメリカの人は、私たちの想像以上に家族の絆を大切にする民族です。両親や祖父母の誕生日などは誠に盛大なものです。こうして、子どもは目上や目下の家族や親戚との対話から振る舞いをいつの間にか学ぶのです。

私たちの場合、どんなときに家族が集まるでしょうか。冠婚葬祭には黒背広で集まりますね。参会する人は、複雑な想いを抱いて愛する者を弔います。それゆえ、家族の一員がたとえ天寿をまっとうしたとしても、皆しんみりします。天国の思想はありませんから、死者の第二の命をお祝いするということはありません。家族や親戚がひそひそと頭を寄せ合うのは葬儀にきまって見られる現象です。葬儀が、家族を集める最も大きな機会になるのもなんとなく不思議なことです。

アメリカ社会の苦悩や問題をマスコミは大きく報道します。しかし、個々のアメリカ人は実に家族想いで、結束が固いのです。彼らと深く付き合うとこの家族の愛に圧倒される気分になります。それがまたなんとも羨ましく感じられます。アメリカは生きているうちに再会し、日本では亡くなってから再会することが特徴です。

家族は世代の異なる集団です。子どもは目上の家族や親戚と交わることにより、社会性や絆の大事さを少しずつ学びます。異年齢の者との会話によって、言葉遣いや振る舞い方を学びます。今の日本にはこうした親戚や家族の間の対面で対話が少なく、それが子どもの年上の者への尊敬や年下の者への思いやりを学ぶ機会を阻んでいるといえないでしょうか。昨今、いじめだなんだと騒いでいますが、この解決には子どもをとりまく家族のつながりや絆という伝統への回帰を今一度考えることが大事です。

投稿日2006年11月30日 13:09


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