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記事掲載者:成田 滋先生

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ジャンル:こぼれ話  

父親の日記と語学

2007年2月1日のこのコラムで「コネの普遍性」という話題を提供しました。その中で、私の父親が言っていた「彼の友達や知人はほとんど鬼籍に入っている」ということを引用しました。

この父親も2月7日に急逝し、まさに友達と一緒に鬼籍に入ってしまいま した。元気だっただけに、この出来事からいろいろと考えさせられています。彼の遺留品を整理しながら、最も興味あるものが毎日つけていた日記と家計簿です。

日記は10行から20行くらいの分量です。「どこへ行ってきた」、「どんな買い物をした」、「どんな本を読んだ」、「どんな音楽を聴いた」、「孫に手紙を書いた」などと他愛の無いものです。孫への手紙は英語で書いたとあります。英語は父親がいつも勉強していたことです。家計簿には買い物をした品を英単語で記しています。近くにある私立大学 で聴講していたノートにも、自分にとっての新しい単語が記入されて、辞書で調べていました。3人の孫はアメリカに住んでいますので、誕生日カードなどを忘れずに英語で送っていたようです。96歳になっても好奇心が旺盛だったのには感服しておりまし た。

語学は小さいときに学ぶことが大事です。小さいときから基礎や基本を学ぶのです。特に発話は大事です。小さいときに耳から学ぶ発音は、大人になってもその外国人と 同じように発音できます。また、文章の構成もしっかり身につきます。しかし、大人 になって学んでは、あの英語の流暢さや発音はできません。どうしても大人のなまり 
が入ってしまいます。父親が英語で会話している場に出くわしたことがありません。 
きっと、彼は発音に自信がなかったのでしょう。

語学教育の是非が論じられてきましたが、とうとう英語を小学校低学年から教えることになりました。英語を学ぶことによって、日本語が劣ってしまうという不毛な発言  もしばしば聞かれました。子どもは不思議なことに二つの言語を同時に学んでも、きちんと使い分けをします。

そのことは、3人の子どもを育てて、その語学の習得を垣間見てきた者として自信を持って言えることです。「語学はいつから始めたらよいか」と いう質問に自信を持って、「思い立ったいつでも始めなさい」、「日本語の基礎ができるまで待ってはいけません」と言いたいのです。

父親の日記や家計簿を見ながら、英語をもっと若いときから勉強するんだったな、という声が伝わってきそうな気がします。

投稿日2007年04月04日 09:13


この記事へのコメント

語学は小さいときからはじめるのが、絶対有利と私も思います。35歳を過ぎたらいよいよだめですね。(私の経験より)技術の習得はなんでもおなじだと思います。

現在、60の手習いでハングルを勉強中です。日本語の上手な韓国人から
「是非、この言葉を学んで会話をしましょう」と言われたのが契機です。



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