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みんな違っていい
この前のバージニア州での学生殺傷事件は、全米を大いに震撼させました。私も家族全員もアメリカで教育を受けましたので、他人事ではないという思いになりました。
確かに銃砲が自由に購入できる国ですが、こうした悲劇は100年に一回あるかどうかくらいの小さな確率です。「この国は危険だ」ということをこうした事件で思いこまないでいただきたいです。こんな事はアメリカでは頻繁に起きる、というのは全くの誤解です。
あの広い国土で、多くの人種が住むところなのですから、日本では思いもよらないことが起こるのがアメリカなのです。この国の不思議さは、多様性が国を発展させる力となっていることです。「みんな違っていい」と謳った金子みすヾの「私と小鳥と鈴」を想い出します。違いを大事にしないと、一つの考えや思想が押しつけられて社会や
国がおかしくなってしまいます。違いは、人に迷惑をかけない程度でそれぞれ光っていることが大事です。大衆に迎合しては個人個人の良さは輝きません。
多様ということをもう少し考えてみましょう。多様な違いが混ざってモザイクのように輝くというのがアメリカ文明の特徴だ、と指摘したのは司馬遼太郎氏です。違いが淘汰されていっそう輝くというのです。そこには変化や流動ということが生まれます。人や物が動くことによってアメリカは成長してきました。沢山の移民を今も受け入れています。この国は、人を惹きつけるなにか魅力があるのです。ですから優秀な人が集まってきます。インド人、中国人、日本人などの活躍がこの国を支えているといっても過言ではないですね。プロ野球の選手などはその典型です。
この国は一度やってきた人々を絶えず引き留めておかなければ成りません。国の魅力が無くなると、人は元いた国に富みと頭脳とともに帰ってしまいます。そうすると他民族から成る人工国家であるアメリカは滅びてしまいます。日本人は農耕民族ですから、どこかに移住するとか、戻ってくるという性向はありません。日本には少しの例
外がありますが、日本人しかいません。その反面アメリカに住むほとんどの人々は、ヨーロッパ、アフリカ、アジアからの移民です。アメリカは人工の国であるというは、そういうことです。もともと国の基盤が弱いのです。アメリカは、いまでもいろいろな文化行事や宗教活動が様々な言葉で執り行われています。各州は一つ一つの国家の
ような組織です。州憲法や州最高裁があります。面白いですね。
今、日本でいわれる道州制はアメリカの仕組みをモデルにしているようです。もっと自治を大事にして、道州の違いを強調しようというのです。国の保護や支配にあるようでは、違いは輝きません。「みんな違っていい。」という言葉は、もっと自分や地域や町が自信をもって生きなさい、ということを伝えてはいないでしょうか。
投稿日2007年04月23日 13:28




