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ガレージセール

「もったいない」がここ数年のキャッチコピーですが、今回はそれにまつわる話題です。先日父親の遺留品を処分することにしました。
衣服から本にいたるまで、随分がらくたもありましたが、さぞかし当人は大事にしていたのだろう、と後ろ髪を引かれる思いで処分品と残す品に分けました。
私ども引き取ったものは、アルバム、日記、藤沢周平の小説類、囲碁セット、弓矢、机と椅子などでした。便利屋さんに払った費用はしめて70,000円、まことに「もったいない」という気分でした。
アメリカでは、春がおわると「ガレージセール」とか「ヤードセール」が始まります。ク リスマスや復活祭などでは沢山の贈り物が集まります。ですが、多くの家庭では使わずに貯まってしまうことが多いのです。それらは車庫-ガレージに保管されます。それを一掃しようというのがガレージセールです。
ガレージや芝生の庭には使わない玩具や本、自転車、衣類、食器、家具、靴、工具、芝刈り機などが山のように並べられて値札がつきます。値段といってもせいぜい100ドルくらいまでのものです。ガレージセールは、使い回そうという発想で開かれる春のイベントのようなものです。週末になると、あちこちにガレージセールの立て札が立ちます。私もアメリカで家族と生活し始めた頃は、随分ガレージセールで安く購入した品に世話になりました。
数軒回ると大抵は欲しい品に出会います。多くの家庭は、使わないものに踏ん切りをつけて家や車庫をシンプルし、すっきりしたいのです。子どもが多いとなおさらです。ガレージセールでは、家族総出で精一杯売れる工夫をします。大抵、値段は交渉ですね。売るほうは、売り上げよりも全部なくなってほしいと思っていますから、値切ってくれます。時々、女性の使用済みのブラまでぶら下がっています。これも文化ですね。
父の遺留品を整理しながら、庭に並べてガレージセールをやってみたくなりました。でも日本ではこうしたセールには誰も寄ってこないでしょう。「一体、なにをやっているの?」と怪訝な顔をされるのがオチです。リサイクルとかリユースという観念がまだ定着してまもないのですから、仕方ありません。「もったいない」がなぜ広まらないの
でしょうか。
それにしても、私のかみさんは物持ちが良いと半ばあきれています。彼女の部屋は物置のように乱雑です。「処分してシンプルな部屋にしてはどう?」とは口が裂けても言えません。彼女は「もったいない」の権化のような人です。「もったいない」とリユースは同じ生活の知恵だと思うのですが、、そのためには、ガレージセールをあちこで見かけるような地域にしないと駄目ですね。
投稿日2007年05月11日 09:54




