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蝉の声を聞きながら、芭蕉の句を想い出します。「静けさや岩にしみいる蝉の声」。この句に疑問がわいてくるのです。どうして静けさと蝉の声がマッチするのかということです。蝉で静けさがかき消されているように思えるのです。『閑かさや』という説もあるようですが、いずれにせよ、芭蕉に対して疑問をさしはさむのはちょいと気が引けます。「ニイニイゼ」でも「アブラゼミ」でも賑やかですね。蝉の鳴き声を風物詩と受け止めるか、あるいはまた騒音に聞こえるかは読者にお任せしましょう。外国と我が国の違いの一つに音にたいする鈍感さがあります。電車やバスにのりますと、次から次へと「次の停車駅はどこどこ、、」「白線の後ろに下がってください、、」「次停まります、、」と実にうるさいです。馬鹿丁寧な説明が多いのが日本の乗り物です。それが親切だと思っているのです。
同窓生から「夏休みは海外でのんびり過ごしてきます」というメールを貰います。これまで私はゼミの院生と20数回研修で海外に出掛けています。ですが未だにのんびりと観光で海外旅行をしたことがありません。意外と思われるかもしれません。海外旅行はいつも仕事がからんでいます。調査とか研究という公費での旅となります。そんな時に息抜きの時間が当然でてきますが、観光ではありません。豪華な船旅ではなく飛行機です。旅は一週間かせいぜい10日間くらいです。いつかクルージングを楽しんでみたいものです。
「日本は葬式に、アメリカは誕生日に親戚が集まる」。これは私の勝手な観察ですが、さして見当違いの見方ではありません。卒業式や感謝祭にも遠くから親族が集まっては親交を深めます。人が喜ばしいときに集まるのはいいものです。我が国では、人々は葬儀にやってきます。久しぶりに会っても会話は短く、まじめで悲しそうな表情を保ちます。笑いやジョークを言っていると顰蹙(ひんしゅく)をかいます。本当は、もっと親しい会話をしたいはずなのですが、、誕生日のパーティですが、人が集まって公園でピクニックをして、バーベキューで腹を満たし、フリスビーに興じます。親戚が大勢集まっても、広い家なので泊まりの心配はありません。子どもたちは、地下室でわいわい遅くまで遊び、そこで寝ます。家と庭はなにせ広いのが羨ましいところです。アメリカは集まることが好きなようです。人と出会うことで、話題を見つけ、交換しあいます。人はなんといっても一番の情報源です。