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記事掲載者:成田 滋先生

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静けさと蝉の声

MIL15116.jpg 蝉の声を聞きながら、芭蕉の句を想い出します。「静けさや岩にしみいる蝉の声」。

この句に疑問がわいてくるのです。どうして静けさと蝉の声がマッチするのかということです。蝉で静けさがかき消されているように思えるのです。

『閑かさや』という説もあるようですが、いずれにせよ、芭蕉に対して疑問をさしはさむのはちょいと気が引けます。「ニイニイゼ」でも「アブラゼミ」でも賑やかですね。

蝉の鳴き声を風物詩と受け止めるか、あるいはまた騒音に聞こえるかは読者にお任せしましょう。外国と我が国の違いの一つに音にたいする鈍感さがあります。電車やバスにのりますと、次から次へと「次の停車駅はどこどこ、、」「白線の後ろに下がってください、、」「次停まります、、」と実にうるさいです。馬鹿丁寧な説明が多いのが日本の乗り物です。それが親切だと思っているのです。

電車の出発間際の電子音楽ですが、曲の終わる寸前でプツンと消えます。どうして、あと数秒間放送しないのか不思議です。車内は、携帯や音楽プレーヤの電子音が飛び交います。周りの人の迷惑を考えてはいません。

車を運転していても騒音は聞こえてきます。例えば、ドライバに進行を譲ったときには相手は「サンキュー」のつもりでクラクションを鳴らします。私は、それを雑音と受け止めるあまのじゃくなのです。通常私たちは相手に譲るときは、手で合図したりライトで指示します。譲られた時は、手をあげるか、頭をちょいと下げればよいのです。

先日、松江城のそばにある和風レストランに入りました。ところが、玄関を入ると店員が異口同音に「いらっしゃいませ、」「ようこそ」の大合唱です。まるでマクドに入ったような雰囲気です。どうしてここまでして、マニュアルどおりの挨拶しかできないのでしょうか。この店の社長をはじめとして、マナー研修は大分ずれているようです。

もう少し静かに品格のある雰囲気で客を迎えられないものでしょうか。客層を眺め渡してみると、中年からお年寄りまででほとんど占められています。騒音をださないように心がけることが静かな「美しい国」づくりにつながるのではないでしょうか。

投稿日2007年08月21日 14:26


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