ジャンル:旅の楽しみ
飛行機旅とユーモア
今回は飛行機での旅の話です。昔は、フライトアテンダントをスチュワーデスと呼んでいました。スチュワーデスとは英語でもともと”使える女性”という意味です。
今は”使える男性”-スチュワードも当たり前となりました。こうした人々の中に時々ユーモアたっぷりの人が乗っています。
ある冬の最中、ワシントンDCからミネソタ州ミネアポリスの便に乗りました。座席で離陸を待っていると、スチュワードが出発の案内を始めます。丁度寒いワシントンでした。
ミネアポリスはもっと寒い所なのです。「ただいまからこの飛行機はハワイのホノルルに向かいます。」乗客は一瞬キョトンとして、一斉に「やった、やった、、」と大騒ぎです。なにせ皆寒いミネアポリスに向かう人ばかりですから、常夏のハワイは夢のような旅です。
彼はすまし顔で、「失礼しました。機長の判断でミネアポリスに行くことにします。」こんなユーモアは国内便ではひんしゃくものでしょうが、アメリカではとっても受けるのです。
離陸の際の最近の話です。「ただ今からこの飛行機は、、、、、本便は、、、、、」行き先を言わないのです。「失礼しました。行き先を忘れました、、、ああ、当機はボストンへ向かいます。」こんな調子でも誰も非難しません。ユーモアですむのです。
ある学会発表を控えて成田空港から乗り込んだときです。英語の発表なので、大分緊張していました。離陸後しばらくして学会発表の練習をぶつぶつし始めました。発表原稿を暗記しようとしたのです。そこにスチュワーデスが通りかかったので、英語の練習を兼ねて話しかけました。
「これから学会で発表があるので、緊張しています。」すると彼女はしばらくして、「グッドラック」といってフキンで包んだ大瓶ワインを座席に持ってくれるのです。嬉しかったのはもちろんですが、このスチュワーデスの態度に感心したものです。
飛行機の中では、彼らも乗客も退屈なので、なにかしら会話をすることが楽しみなのかもしれません。是非、フライトアテンダントに話しかけてやってください。必ず一つや二つのユーモアを体験できます。このワインの話も忘れられない飛行機旅の一つです。
投稿日2007年10月16日 15:25




