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自分で自分のことをする。
アメリカの家には大抵の道具が揃っています。例えば車の整備に使う工具です。ガレージには工具が並んでいるのをしばしば見かけます。「Do It Yourself.」(自分のことは自分でする)という言い回しがあります。
車の修理を自分でできるのは羨ましいことです。どんなことが自分で車を修理できるかです。それは、主として交換作業です。
それを列挙してみましょう。
オイルとエレメント、Uジョイントオイル、ラジエータ液、トランスミッションオイル、ブレーキオイル、タイヤ、ヘッドライト、テールランプ、スパークプラグ、ブレーキオイルの交換は二人ががかりでやります。一人が運転席でブレーキを踏み、もう一人が空気を抜いてボルトを締めるのです。ディーラーに持って行けば高い工賃が取られます。
昨年カンザスシティへ行ったとき、子どもを家庭で教育している家族と会いました。 双子の男の子がいまして、二人に「今日は、家でどんなことを勉強したの?」と聞きました。「父さんが車の修理をしたので、エンジンのことを教えてもらった。」というのです。
学校ではなく家で勉強する子どもを「ホームスクーラー」と言います。両親の方針で子どもを学校に行かさず、自分たちで育てるのです。ホームスクールはアメリカですでに全州で合法化され、100万人以上の子どもが家庭で学んでいます。これも「自分のことは自分でする」ということの例です。ですが残念ながらホームスクールは、日本では合法化されていません。
その他、家でビールを造る、パンやケーキを焼いてパーティに持っていく、菜園でとれたトマトやキュウリを瓶詰めにして保存する、テーブルや椅子を造る、芝を刈るなど、彼らは意外と器用なところがあります。そのために道具をとても大事にするのです。
この夏、ボストンの郊外にすむ長男宅に行きました。このコラムのどこかで書いた記憶がありますが、長男の家族は人里から大分離れた山肌に住んでいます。滞在中に道路沿いの大きな杉を2本切るのを手伝いました。彼はチエーン・ソーを持っています。
二人の孫も倒れかかる杉をロープを引っ張り、小さく切った幹や枝を運ぶのを手伝っていました。自分でできることは自分たちですることの最大の理由は、代々家族の中で父から子へこの伝統のような営みが受け継がれていることです。家族は見よう見まねでいつの間にか道具の使い方を学んでいきます。父の後ろ姿を見て育つのでしょう。
投稿日2007年11月08日 13:05




