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沈黙は金か
「沈黙は金」が今回のテーマです。外国人と会話すると、「これでもか、これでもか」と思えるくらいしゃべってきます。それにつきあうと少々疲れます。ですがこうした冗長とも感じられる会話から学ぶことも多いものです。彼らは絶えずしゃべることによって、心理的な安定を得ているのではないか、しゃべることによって相手からなにか自分の知らないことを知ろうとしているのではないかと思われるふしがあります。
誰も沈黙は好きではないでしょう。例えば、長時間電車に乗っているとします。隣の座席にいるのはどんな人か、と感じながらだんまりを決め込むのは簡単ですが、居心地が悪いものです。声をかけると嬉しそうに応えてくれると、お互いいーい心持ちになるものです。時に「沈黙は金」というフレーズには、いろいろに解釈できそうです。
沈黙ですが、「だんまりをきめこむ」「情報は隠すに限る」「黙っていれば愚か者でも賢く見える」など枚挙にいとまがありません。一方「物言えば唇寒し秋の風」と芭蕉はうたいます。寒い地方の人の口は重たい、いわれますがこれは寒さのせいでしょう。秋は沈黙がふさわしいようです。「雄弁は銀、沈黙は金」では、雄弁のほうが沈黙に勝るようです。古代ヨーロッパでは、金よりも銀が珍重された時代があります。
友達でも知人でも会話を交わすには話題が必要なことは誰でも知っています。これがないときまずい沈黙が漂います。会話のきっかけとして、家族のこと、趣味のこと、仕事のこと、食べ物こと、故郷のこと、などが会話のきっかけとなります。外国人の場合はなおさらどの話題を引き合いにするかが大事です。しかも、語学が絡みますから少々会話は緊張します。外国人との会話のきっかけとして「日本の印象はどうか」では陳腐すぎます。
こんな話題では、対話はすぐ途切れます。そして沈黙がすぐややってきます。そこで提案します。「日本で食べたもので一番美味しくなかった料理はなにか」これが一押しの話題です。どうして美味しくなかったのか、どんな味がしたのか、どうしてレシピが口に合わなかったのか、などです。食の話題は文化にも及び話に花が咲くものです。
最近、家内がちょとした行き違いで大いに怒りました。弁明すると一層増幅することを私は知っているので、もっぱらだんまりです。「怒りに対する最上の答えは沈黙」といドイツの諺を知っていたのは幸いでした。
投稿日2008年02月12日 09:59




