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記事掲載者:成田 滋先生

プロフィールへ 海外出張の際に感じた海外情報や、その他レジャーの楽しみ方など徒然なるままにご紹介します。
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ジャンル:旅の楽しみ  

ファインダーの世界

0516.jpg 私の趣味は写真を撮ることです。決してのめり込んで、いろいろ沢山のカメラやフィ ルターを集めているわけではありません。定年を機に、大学の研究費からお下がりと してもらった少々高価なデジタルカメラと馬鹿ちょんのカメラを2台を持っているだけです。

ファインダーを覗いていつも感じることです。それは、私たちの眼はなんと素晴らし い広角レンズなのかということです。180度の世界が広がります。それに比較してファ インダーの世界は実に狭窄した貧しいものです。観光地では人は必ずカメラを持っています。最近は性能が良くなった携帯電話のカメ ラを使う人が多いですね。人々を観察していると気がつくことがあります。それは、 自分の素晴らしい眼を使わないで、カメラのファインダーで景色を見ていることです。 こんなもったいないことはありません。ファインダーの景色は歪んで狭小な姿なので す。大事な景色を自分の眼でしかと焼き付けて記憶に留めるのです。ただ、「綺麗だな、、」といってぐるぐる景色を眺めるだけでなく、一つの景色を少なくても10秒間 位じっと眺めて脳裏に焼き付けのです。そうすると、あとで必ずその光景は蘇ってき ます。プロの写真家の作品はなぜ訴えるのでしょうか。彼らは一コマの写真をとるために、 何日も何時間もじっと被写体を待ちます。太陽が上がり、雲が広がるのを待ちます。 狙った色合いを撮るためにひたすら待つのだそうです。私の考えでは、この「待ち」 が大事なのです。二つの眼で景色を眺めるのは「待ち」のことです。じっと眺めるこ となのです。ニューメキシコ州のアルバカーキーという街に行ったときのことです。車で10分も走 ればそこはもう砂漠のような光景となります。車外に出ると、眼前に360度の地平線が広がります。生まれて初めて全方位の景色に出くわしました。カメラでは撮りきれな い光景です。二つの眼を与えられていることの幸いさを今もしかと覚えています。

投稿日2008年05月16日 13:33


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