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英語をいかに上達させるか
私たち日本で教育を受けた者は、英語圏の人の英語のレベルに達することはできません。
「いや、俺は必ず彼らと同じように話し、書けるようになりたい」と思っている方には、申し訳ないのですが、諦めてください。
もちろん長く外国に住むと、彼らのよう流暢になる可能性は高くなります。
ですが並大抵の努力が必要ですよ、と申し上げておきます。
英語がいかにしたら上達するか、それが今回のテーマです。
長年英語圏に住むと英語の会話力は高くはなります。それはそうです。
少なくても英語を使う回数が増えるのですから、上達しないと困ります。
ただその場合は、会話力という一面です。会話力は、討議したりディベートしたりする能力とは別物です。
会話は小さな子どももできます。
ここでは英語力を対話能力とでもよんでおきます。
対話にはテーマが必ず生まれます。
例えば、「今度新しい総理大臣が生まれたら、日本の外交はどう変わるか?」という質問を受けたらどうするでしょう。
「多分、あまり変わらないと思いますよ」では相手は納得しません。「それはなぜですか」と必ず問いただしてきます。
この問いに対する用意がないと、対話というものは難しいのです。
「今度の首相は外交経験が少ない」「単に派閥の親分である」「北朝鮮外交に積極的でない」「アメリカに対する自分の信念がない、追随している」などを説明できるか否かです。
別な対話の例を挙げましょう。
「あなたはなぜ特別支援教育を研究しているのか」と訊かれたとします。
「特別支援教育は新しい学問分野だから」「指導教授から勧められた」では相手はいぶかしい顔をするに違いありません。
相手は納得しません。むしろ「小さいとき教師から赤緑色盲で片輪だといわれた」「お前は色盲だから科学者になれんといわれた」「日系アメリカ人の苦労話を聞いて人権思想に関心を持った」などの話題を持ち出したらどうでしょうか。相手は真剣になって聞いてきます。
もう一つ。「なぜ村上春樹が外国でも有名なのか」と尋ねられたとします。
「いろいろな言葉で翻訳されているから」「彼の文学スタイルは外国人に理解しやすいから」「アメリカで生活したことがある」。
こんなことを言うと相手は、この人は村上を知らんな、とすぐ感じます。このように対話をする話題をある程度まで持ち合わせること、これが第一の対話の条件です。
次に要求されるのは、話題の内容を理解し説明できる語彙や単語を力を持っていることです。
先ほどの例では難しい単語が必要な場合もありますが、会話のレベルでは専門用語を知らなくても結構対話は成立するものです。話題の内容を知っていて、普段からなにがしかの意見を持っていると単語はでてくるものです。専門家はその筋の話題については難しい用語を使うのは当然です。ですが、私たちはそこまで要求されません。むしろ、「家族や友だちにそのことを研究している者がいる」「日本でも話題となっている、その理由は、しかじか、、」くらいが説明できればよいのです。中学の英語力で対話ができるのは間違いありません。自信をもってください。
もう一つお勧めしたいことは、相手との対話のやりとりを5回くらい続けることです。
やりとりとは「リターン」ともいわれます。
リターンには、相手に逆に質問することも含まれます。
あるいは、「質問の意味がわからないので、別の表現で説明して」というリクエストも含まれます。
対話でのタブーは「I don't know.」という発言です。これは「私は関心が
ありません」と同じことなのです。
「I don't know about it, but I know ,,,,,,」というように関連した話題にもっていくこと、つまり相手を自分のペースに引きづり込むことが大事なのです。
「あなたはどう思うか?」と相手の回答を求めることがリターンを増やし、対話を深めることにつながります。
アメリカの人は、会話の中でしばしば「I mean,,,」というフレーズを使います。
これは、「それはねー、」とか「たとえば、、」という対話のつなぎのようなものです。少し難しい言い方では、文章を繋ぐ「修辞(レトリック)」といわれるものです。別
の言い方をすることによって相手の質問に答えられるようになると、対話が充実するのは請け合いです。これが英語の上達の秘訣のようなことです。
投稿日2009年07月24日 13:33




