ジャンル:海外情報
ファーストネーム
オバマ大統領と鳩山首相が互いに「バラック、ユキオ」と呼び合っているのが報道されていた。日本の社会では、公の場でファーストネームで呼び合う習慣はない。しかし、所変わればである。アメリカでもヨーロッパでもこのような呼びかけは珍しいことではない。
しかし、それには条件がある。第一は、互いの関係が親密で深まっていることである。これには、夫婦や家族同士のつきあいが始まるなど、少々時間がかかる。第二は、「バラク、ユキオと呼び合おう」という了解があることである。今回の場合は、どちらが先にこうした提案をしたかは不明だが、多分オバマ大統領のほうから働きかけたのだろう。「俺をバラクといってくれ」、「じゃ、俺もユキと呼んでくれ」という感じだ。そういえば以前「ロン、ヤス」という政治家もいた。
このような了解が成立していなければ、ファーストネームで呼んではならないということはない。たとえ目上の者や地位が上の者でもあっても、ファーストネームで会話することは多い。それは、私がアメリカの大学にいたときである。教授に向かって院生がファーストネームを使っているのに驚いたことがある。「先生!」と呼ぶのが自然に聞こえるのだが、彼等はなんの抵抗もなくファーストネームを使っている。しかし、私は指導教授に対して最期まで「プロフェッサーA,,」と呼んでいた。
指導教授がもし「俺をロイと呼んでくれ」とか「デビッドでいいんだぞ」を言われたら自分はどうしたろうかと考える。多分、しっくりいかないだろう。畏れ多さがそうさせる。自分が指導してきた同窓生から「Shibo」というニックネームで呼ばれたとしたら、これは大いに不愉快になるに違いない。やはり自分は日本人だ。
投稿日2009年11月18日 08:50




