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私の趣味は写真を撮ることです。決してのめり込んで、いろいろ沢山のカメラやフィ ルターを集めているわけではありません。定年を機に、大学の研究費からお下がりと してもらった少々高価なデジタルカメラと馬鹿ちょんのカメラを2台を持っているだけです。
今回は飛行機での旅の話です。昔は、フライトアテンダントをスチュワーデスと呼んでいました。スチュワーデスとは英語でもともと”使える女性”という意味です。今は”使える男性”-スチュワードも当たり前となりました。こうした人々の中に時々ユーモアたっぷりの人が乗っています。ある冬の最中、ワシントンDCからミネソタ州ミネアポリスの便に乗りました。座席で離陸を待っていると、スチュワードが出発の案内を始めます。丁度寒いワシントンでした。ミネアポリスはもっと寒い所なのです。「ただいまからこの飛行機はハワイのホノルルに向かいます。」乗客は一瞬キョトンとして、一斉に「やった、やった、、」と大騒ぎです。なにせ皆寒いミネアポリスに向かう人ばかりですから、常夏のハワイは夢のような旅です。彼はすまし顔で、「失礼しました。機長の判断でミネアポリスに行くことにします。」こんなユーモアは国内便ではひんしゃくものでしょうが、アメリカではとっても受けるのです。
毎年、院生といっしょにアメリカの学校へ視察にいきます。その度に、航空券やレンタカーの手配を自分でします。それとホテルの手配は欠かせません。旅行業者に頼むのは楽ですが、旅の楽しみが減ります。苦労が少なくなり、想い出が残りません。旅 の醍醐味は自分で調べて苦労し、そこからなにかを学ぶことです。そのエピソードを紹介しましょう。ある時、ミネアポリスの学校へ行った時です。出かける前に一人の院生にホテルの予約を頼みました。彼は、事前に一行10名分の部屋を予約したというのです。大抵は2人1部屋を予約します。外国のホテルは、1人いくらではなく1部屋いくらで請求します。ホテルに着いて部屋割りをしようとしました。ですが、何かの手違いで2部屋足りないというのです。予約した院生は、書類を見せながらカウンターで懸命に交渉します。 一行は、交渉する同僚の院生のやりとりを一体どうなるのか遠目からじっと眺めています。
旅の楽しさは、食べるだけではなく飲むことにもある。私は、ビールが大好きなので、旅をするごとに訪問先でいわゆる地ビールを楽しむことにしている。地ビールは、アメリカを例にとるとどの町でも作られているといっても過言ではない。独特の味と色と値段がついている。これが地ビールの特徴である。日本では地ビールが普及し始めたのはたかが10年くらい前。製造する量が少なく販路も限られているためか、味は良いがその値段は高い。もっと安くならないものかといつも考える。
旅の思いではなんといっても景観です。自然、生き物、そして人工の景色です。自然の景色は、だれにも感動を与えます。大パノラマのような世界に誰でも一度は接したことがあるはずです。ある人は、山の頂からの眺めにうっとりします。別な人は、生き物の生きざまにうたれます。高い建物の最上階からの眺めもいいものです。時に自分の視点が地上から離れて周りを見渡す経験が必要なのです。
私は、今回のこの記事の中で大都会や村のたたずまいにある景観をとりあげたいのです。東京やニューヨークの摩天楼もすごいですね。先日久しぶりで楽しんだ「銀ブラ」でも都会の景観を楽しみました。私が街を歩くときに心が最も落ち着くのは、電信柱がないところです。普段歩いていて出会うのは電信柱です。銀座を端から端まで歩いて見あたらないのがこの柱です。全部地下に潜っています。ですから解放感があるのです。
旅の楽しみはなんといっても旅先での食材を使った郷土料理。高いものを賞味する必要はない。できれば千円くらいを限度にしたい。とあれば、ソバなどは、その代表と なる。最近は自分でソバをうつのがはやっているそうな。自作のソバとたれとネギが あれば、王様のような気分に浸れる。われわれはこのときご馳走を作る料理人であり給仕される紳士淑女であるとともに、皿洗いになる。質素で清潔な食事をととのえ、 体に栄養を与えるのは難しいことではない。私は、自分で簡素な料理を苦もなく作れる。どんな料理がでてきても美味しく食べられ、気分を爽快にしてくれる。料理は自分のやり方でつくるのが一番だ。好き嫌いなど生まれる余地はない。われわれが簡素に、また賢明に暮らす気になれば、グルメ料理を食べて自分の身を養っていくことが苦痛であるどころか、気晴らしにすぎないことがわかる。