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ジャージー牛はホルスタインに比べるとひとまわり体も小さくその分乳量も少ないのですが、栄養価の高い濃厚な牛乳を産出するそうです。蒜山産のジャージー牛乳は標準タイプのものでも脂肪分が4.2%あり、他の一般的な牛乳の3%から3.5%と比べると高濃度でコクがあり、甘みもあってほんとにおいしい牛乳です。正に「量より質」という牛乳ですね。そんな濃いめのジャージー牛乳ですが、更にその中でも「無調整」といわれる製品はなお一層濃厚で「本物・しぼりたて!」という感じで、牛乳好きにはたまらない一品です。正に『牛乳の大吟醸』というところでしょうか。蒜山に来たら是非一度この「無調整ジャージー牛乳」を飲んでみて下さい。絶対おすすめです。もちろんおみやげとしてもいいですよ。でも、おなかの弱いおとうさんは「冷や」で飲むのはちょっと要注意かも。余談ですが私は昔このジャージー牛にマジで追いかけられたことがあります。
広大な蒜山高原ではジャージー牛の放牧が行なわれています。緑の草原でのんびりと草を食べている牛たちを見ると、正に「牧歌的」という表現がぴったりです。このジャージー牛というのは、英仏海峡にあるその名も「ジャージー島」というところが原産で、昭和29年から蒜山で飼育が開始されたそうです。日本で乳牛といえば白黒模様のホルスタイン種(牛乳石鹸についているあの牛です)が主流で、このジャージー牛は国内ではわずかに約8000頭が飼育されているだけとのことです。そのうち約2,000頭がこの蒜山高原にいるそうで、ここ蒜山は国内でも有数の「ジャージー牛天国」なのです。
ところでこのスイトンという名前ですが、聞くところによれば「スイッ~と飛んできて、トン!」と立つからスイトンだそうです。スイ~ときてトンでスイトン…この話をはじめて聞いた時、私は昔聞いた落語を思い出しました。その噺は長屋のご隠居が若い衆の質問に知ったかぶりをして答えるというもので、「やかん」や「鶴」の語源を尋ねられたご隠居が苦しい解説をします。それによると「やかん」は、もともとは戦の時に頭にかぶる武具の一種で、それをかぶって戦場で戦っていたところ、遠くから矢が飛んできて頭に当たり「カーン」と鳴ったので、「矢・カーン」=「やかん」となったそうです。う~ん、なんだかなー…では「やかん」には、あの「口」が何でついているのかという若い衆の質問に、ご隠居は「あれはかぶった時に音を聞くための穴じゃ」と答えます。「では耳は2つあるので、あれも両方に付いてないといけないでしょう?」という鋭い質問にご隠居は「両方あると横になって寝る時にジャマになる!」と明快に答えています。これには私も感心しました。説得力があります。ホンとに「やかん」の語源はこうだったのかとも考えたりします。(そんな奴オランやろ~)
蒜山には「スイトン」という妖怪がいるという伝説があります。蒜山のシンボルのひとつとして観光施設や橋の欄干など、あちこちにこのスイトンの像が立っていますが、高速道路の蒜山インターを降りたところの道路脇に立っているものが、一番新しくまた最大のものだと思います。この像は道路を挟んで2体立っているのですが、よく見ると左右のスイトンの大きさが違っています。きっと、オスとメスのペアだと思います。このスイトンは悪い事を考えている者がいると、こらしめに飛んできて、その悪人をバリバリと食べてしまうというなんとも恐ろしい奴です。…