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記事掲載者:由井 堅史さん

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ジャンル:名物  蒜山  

結構コワイ?蒜山の妖怪「スイトン」 その2

ところでこのスイトンという名前ですが、聞くところによれば
「スイッ~と飛んできて、トン!」と立つからスイトンだそうです。

スイ~ときてトンでスイトン…この話をはじめて聞いた時、
私は昔聞いた落語を思い出しました。

その噺は長屋のご隠居が若い衆の質問に知ったかぶりをして答えるというもので、「やかん」や「鶴」の語源を尋ねられたご隠居が苦しい解説をします。
それによると「やかん」は、もともとは戦の時に頭にかぶる武具の一種で、それをかぶって戦場で戦っていたところ、遠くから矢が飛んできて頭に当たり「カーン」と鳴ったので、「矢・カーン」=「やかん」となったそうです。う~ん、なんだかなー…
では「やかん」には、あの「口」が何でついているのかという若い衆の質問に、
ご隠居は「あれはかぶった時に音を聞くための穴じゃ」と答えます。

「では耳は2つあるので、あれも両方に付いてないといけないでしょう?」という鋭い質問に
ご隠居は「両方あると横になって寝る時にジャマになる!」と明快に答えています。
これには私も感心しました。説得力があります。ホンとに「やかん」の語源はこうだったのかとも考えたりします。(そんな奴オランやろ~)

そして次にご隠居は「鶴はなんでツルと言うんでしょう?」という問いに対して
「それは…」としばし考えてから「つ~・・・と飛んできて、るっ!」っと松の枝にとまったから「つる」じゃ!と答えます。これはまたなんと苦しい答えでしょう。
でもこの答え方こそが、われらがスイトンの名の由来に共通する発想ではありませんか。
「ツ~ときてル!でツル!」「スイ~ときてトン!でスイトン」。

昔の人の発想は純心で、明快!恐ろしい妖怪までもなんとなくほのぼのとした存在にしてしまいますね。
それにしてもこのスイトン。悪い事をした人(考えただけでも!)を見つけたら食べてしまうということですが、昔はいい人ばかりだったので食べてしまわなくてはならない奴が、そんなにたくさんはいなかったのかもしれませんが、今はどうでしょう。右を見ても左を見ても、食べなくてはならない奴ばかりで、見ただけでスイトンもゲップが出そうな気がするでしょう。

こうなったらスイトンもやけくそで「食べ放題」状態でどんどん食べまくり、体重も増えてしまうでしょう。
重い体でなんとか飛んできて、ドン!と落ちたりして「なーんだ。スイトンじゃなくてスイドンじゃん」
なんて、子供たちにバカにされるようなことになりはしないかと心配です。

みなさんも蒜山に来たら、あなた自身のためとスイトンのために悪い事をしたり、考えたりしないようにして下さいね。もちろんゴミなんか捨てちゃダメですよ。スイトンが飛んできますよー。

投稿日2006年06月13日 15:42


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