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記事掲載者:由井 堅史さん

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ジャンル:こぼれ話  

「農家はつらいよ!」Vol,2

odaiko.jpgよく農家を持ち上げて「一国一城の主」だとかいいます。
確かに農家は自営業でありお百姓さんは「社長」でもあるわけですが、そのぶん自己責任も大きく、収入も不安定です。

良い作物ができて高く売れればいいのですが、そうでない場合には困りものです。そして更に農家にとっての大問題は、がんばっていいものを作ったからといって必ずしも儲かるとは言えないという点にあります。
作物がたくさん出来て、供給が需要を大きく上回ってしまうと相場が崩れてしまい、いわゆる「豊作貧乏」という最悪の状況になります。せっかく手塩にかけて育てた野菜たちを捨てたり、畑に埋めたりしなくてはならなくなり、農家にとっては本当に情けないことです。
考えてみれば農家というものは基本的に儲からない仕組みになっていると思います。

相場、すなわち野菜や果物の価格は作物がない時には高くなり、たくさんあるときには安くなるのですから農家にしてみれば「高い時には売るものがなく、売るものがあるときには安い」ということで、基本的にどう転んでも儲かりません…まあ、全体的に作物がなく相場が高い時に、「自分の所だけはいっぱいあるぞ」という農家があれば儲かるでしょうが、自然が相手の農業ではそんなことはあまりありません。
仮に隣の農家と仲が悪くても、大体同じように儲かったり損をしたりするのです。

ではなぜこのようになるかと考えてみますと、それは「相場」という名の下に、市場(いちば・しじょう 両方)で「野菜や果物の値段を一方的につけられている」ということが一番の理由ではないでしょうか。メーカーが車やテレビを発売する時に「いくらで買ってもらえますか?値段を付けてくださいな。」って言いますか?レストランで食事をした時「いくらで食べてもらえますか?」って聞かれますか?「いやあ、お宅はまずいからラーメンなら100円だねえ…」とか「昨日もラーメンだったから今日もなら50円なら食べてもいいよ」なんてことはないでしょう。でもそれに近いような値段の付け方をされているのが農作物なのです。

農家もこれではたまらないので、もう少し収入を上げたい、安定させたいと考え、このような状況を改善していこうという取り組みをはじめています。それらの代表的なものが無人市や道の駅などに見られる直売や大型店等との直接取引きです。このことについてはまた述べますが、その前に次回は仲買人である私の目から見た「青果市場」のお話をしたいと思います。お楽しみに…

投稿日2007年03月04日 13:30


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