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記事掲載者:由井 堅史さん

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ジャンル:自然  

実りの秋・第2弾 アケビの巻

akebi.jpg

今回はひるぜんの「実りの秋・第2弾」といたしましてアケビについてです。


 突然ですがアケビはやはり果物でしょうか?どうみても野菜とは言えませんし、甘いので私は果物だと思いますが…。山里に自然に実るもので甘い果物というような類のものはほとんどありません。柿やイチジクがそうですが、これらは厳密に言えば栽培品ですので天然のものではありません。せいぜい、桑の実や野いちごくらいでしょう。そういう点からみてもアケビは大変に貴重な存在ですし、昔は子供達には大人気の果物?でした。


 食べたことのある人はわかるでしょうが、あの口いっぱいに広がる上品な甘みは何とも言えないおいしさがあります。食べられる実の部分は種がほとんどなので「食べごたえ」はありませんが、わずかな果肉とその甘みを吸い取るだけで十分に満足できる味です。そして甘みを楽しんだら口いっぱいにほおばっている種を「プーッ!」と思いっきり吹き飛ばしましょう。ちょっとしたストレス解消にもなりますよ。

 ひるぜんには2種類のアケビがあります。一つは皮の赤っぽい「紅アケビ」。もう一つは皮が灰色っぽい「かわらアケビ」です。紅アケビの方がかわらアケビより実がひとまわり大きく、見た目もきれいですので、昔からこちらの方が「上等品」とされていますが、両方を食べ比べてみたら味にはまったく変わりはないように思えます。どちらもおいしいです。

 昔の子供達にとって秋の山に実るアケビはまさに「宝物」でした。仲間と一緒にアケビの在りかを探し、見つけたらその場所は他の連中には絶対に秘密。そうやってみんなで競争で獲っていました。かなり高い木にも登って枝先の方に実っているアケビも「命がけ」で獲りました。たくさんのアケビを獲るということは仲間の尊敬を集め、ヒーローとなるには必須の条件でしたから、リーダーもしくはそれを目指すものは命を懸けてでもたくさんのアケビを獲ってくる使命があったのです。また、みんなが知っている場所であれば早いもの勝ちとあって、まだ口の開かない硬いうちから獲ってきて、米びつの中につっこんでおいて柔らかく熟すのを待って食べたものです。

 時代は変わって、近頃はアケビを獲る子供達の姿は見られなくなりました。今はそんな種だらけの果実をほおばらなくても、甘くておいしいお菓子がいくらでも食べられますからね。やたら木に登ったりしてそんな物を獲っていたら「落ちたら危ないでしょ!」と怒られるし、第一そんな「野の物」を食べたら不衛生だとまた怒られます。またアケビ獲りでは鳥も「ライバル」で、甘くておいしいアケビは鳥たちも大好物。口の開いたアケビは日が経つにつれて、鳥達にどんどん食べられてしまいます。
 
 昔の子供達は鳥が少々つついたものでもおかまいなしで、そのままかぶりついて食べていました。今そんなことをしたら「鳥インフルエンザがー…!!」ということでまたまた怒られてしまいます。
 なんか、ややこしい世の中になったもんですねー・・・

ということで今回の川柳は…  子が獲らぬ アケビ退屈そうな秋   けんじ
 
次回は「実りの秋・第3弾」。いよいよ「きのこ」の登場です。        お楽しみに。。。

投稿日2007年10月16日 14:02


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