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記事掲載者:由井 堅史さん

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「実りの秋・第3弾」

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ひるぜんの実りの秋・第三弾はきのこについてです。秋は様々な天然の食材に恵まれますが、その中でも山里においてはきのこは一番の存在と言えるでしょう。


秋のきのこといえば多くの人がやはりまず第1に松茸を思い浮かべると思います。確かに味や香りで秀でていることはもちろん、姿までもがすばらしい松茸は日本の秋を代表する高級食材であることにまちがいありません。

しかし残念なことに、ひるぜん地方には松茸はあまり生えません。旧中和地区に少しは採れるところはあるのですが、全体的にはほんの一部で、松茸はほとんど採れないと言っていいでしょう。松茸ができる赤松の林がそもそも少ないためですが、これはひるぜんの冷涼な気候と「黒ボク」といわれる独特の土壌のせいであろうと私は思います。

では、きのこはないのかといえばそんなことはありません。クヌギやクリなどの雑木林に入ると秋を通じて様々な種類のきのこに逢うことができます。一説によりますとひるぜんに生えるきのこは100種類以上とも言われていますが、この真偽はよくわかりません。ともかく多いということです。
 
 言い遅れましたが、ひるぜんではきのこのことを「茸(たけ)」と呼びます。そしてきのこを採りに行くことを「茸採り」に行くと言います。まあ、椎茸やえのき茸のようにきのこのことを「たけ」と呼ぶのは昔から全国共通のようですので、そう変わったことではないと思います。

 私は四季を通して山へ入り、ひるぜんの自然の恵みを楽しんでいますが、その中でも「茸採り」が一番楽しくて好きです。それはなぜかと言いますと、茸採りには「ロマン」があるからです。秋の山に入るといろんな茸に逢えます。思わぬ大漁になり、両手にも持てないほど採れることもありますし、またその反対に当てが外れて1本もないということもあります。

そしてその生えている茸も値打ちの高いものやそうでないもの、食べられるものや毒のものがあり、それらを学んで見分けるのもひとつの楽しみです。また茸は気まぐれで、ちょっとでも時期がずれると、収穫に大きな差が出ます。結局、「行ってみなければわからない」という、ワクワク感が「茸採り」にはあるのです。もしかしたら、大きな松茸にひょっこり出遭うかもしれませんしね!?
 
  これが例えば「わらび採り」などであれば、採りに行った結果が「たくさん採れたか、採れなかったか」ということぐらいで、どうしてもスリルやワクワク感には欠けてしまいます。考えてみれば、きのこ狩りは何がかかるかわからない釣りと似ているところがあるかもしれませんね。思わぬ大物や高級品にめぐり合う事を願って釣り人は糸を垂れ、茸採りの人は山を歩くのです…

 こうして書いていても、枯れた音をたてる落ち葉を踏んで、色づき始めた林の中へ茸を採りに入って行く時のワクワク感がよみがえってきます!

ここで一句…     分け入れば 玉石混じる きのこ山   けんじ
 
次回はひるぜんで採れるきのこの種類や食べ方についてしお話しようと思っています。
どうぞお楽しみに。

投稿日2007年11月08日 11:42


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