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今回のひるぜんの春の山菜は「セリ」です。
「せり・なずな・すずな・すずしろ・・・」と、歌われていますように、セリは古来より春の七草の筆頭にあげられており、葉物の春の山菜としては代表的なものですね。
冷たく、きれいな雪解け水で育つひるぜんのセリは、身が締まっていて歯ごたえの良いのが身上です。その分、暖かい地方に比べ伸びるのが遅く、まだやっと芽が伸びてきたというところですが、水がぬるんでくるにつれ、鮮やかな緑が水辺をおおってきます。
春まだ浅い冬枯れの野に芽吹いた ふきのとうは、ほんとにきれいです。まだ緑が少ない時期ということもありますが、その明るい緑色はハッとするほどの鮮やかさです。
ひるぜんも長く厳しい冬が終わって雪が溶け、ふきのとうが顔を出し、待ちわびた春の訪れが実感できる季節になってきました。そのかわいらしい姿からも「春の使者」という表現がふきのとうにはピッタリだと思います。
そんなかわいいふきのとうは、昔から春の食材として全国各地で利用されてきました。
この冬はよく雪が降り、ここひるぜんはずっと一面の銀世界です。「銀世界」なんて言うとロマンチックですが、実際に住んでいる者としましては「もう十分です…」というのが正直な感想です。我が家も1メートル近い雪に埋もれてしまっていて、毎日雪かきに精を出しています。雪が降ると外に出られないので、どうしても運動不足になりがちですが、そんな時に雪かきは、とてもよい運動になります。大雪が降った日には朝から家族総出で雪かきです。大人が雪をかいていると、小さな子供も真似をしてやりたがるので、ヨチヨチ歩きの孫のスコップまで用意されています。どこの家でも家族の数だけ洗面所に歯ブラシが並んでいるように、ひるぜんの家では家族の数だけ玄関にスコップが並んでいるのです。冬に雪が多いほど、春が待ち遠しいものです。春になって雪が溶けると、真っ黒いひるぜんの土が顔を出します。ふだんは当たり前のように見ていて気にも留めない土ですが、それが雪の中から久しぶりに見えた時には人間はなぜかホッとするものです。