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恐竜も食べた?おいしいコゴミ
山里に遊びに行って、わらびを見つけたら喜んで採って帰るのですが、帰ってから2日がかりでアク抜きをしなければならないと思うと、これが結構面倒くさくて結局捨ててしまったという人も多いのではないでしょうか。
年配の人ならともかく、若い人達は特にそうなり勝ちですよね。それではせっかく採った山菜を楽しむことができませんし、何より捨てられてしまう山菜がかわいそうです。
そんな人達におすすめなのが今回とりあげるコゴミです。コゴミはアクがないので手間をかけずに野菜感覚で手軽においしく食べられる山菜です。
コゴミの正式な名前は「クサソテツ」というそうですが、ひるぜんではコゴミと呼ばれています。広辞苑を見ても「こごみ」の説明のところに「クサソテツの別称・またその若芽の山菜としての名称」とありますので、コゴミというのは正式名称のようです。
また「こごみ」とは「かがんだこと」とも書かれており、コゴミの姿がしゃがみこんだように丸っこいことからその名が付いたと思われます。まあ料理で出されたときにも「クサソテツです。どうぞ…」などと言われると、「なんか爬虫類のエサみたいだな」と思っちゃいますよね。やはりコゴミという呼び名の方が可愛くて親しみやすいですね。
さて、そんな名前の由来を持つコゴミですが、生えているのは川べりや湖のほとりなどの少し湿っぽいところが多いようです。といってもジメジメした全くの日陰ではなく、陽がよく当るような場所です。つまり湿り気のある日当りの良い場所とでも言いましょうか、なんかよくわからないヘンな表現ですが、そんなところにたくさん生えています。
きれいな緑色の若葉が遠くからでも目立ちますので、川原などで鮮やかな緑の群生を見かけたらそれがコゴミです。しかし遠くからでも目立つほどになっているということは、芽が伸びきって若葉が開いてしまっているということですので、食べるのには時期遅れです。でもコゴミは宿根ですので、毎年同じところに顔を出します。大きくなったものでもその場所を覚えておけば、次の年には食べごろのものを収穫することができます。
コゴミはシダの仲間です。地表に少しのぞいた株から、ぜんまいのように巻いた若芽が株を取り囲むように伸びてきます。15~20センチくらいに伸びてきたところで、上から10センチくらいを折り取って食べるのが一番良いのですが、少々背が高くなったものでもテッペンの巻いている部分が開いていなければ十分食べられます。つまりコゴミはテッペンが「こごんでいる」間は採って食べられるのです。
生えているところには群生していますので、そんな所を見つけてポキン、ポキンと折っていくとあっという間にたくさん採れます。たくさん採れたからといってあんまり一度に腹いっぱい食べられるものでもないので、そんな時はサッと茹でて冷凍保存しておくと良いでしょう。冷凍保存したものは天ぷらには向きませんが、和え物や汁の実などには重宝します。
コゴミはアクがほとんどないので便利です。熱湯でサッとゆがいて冷水で冷ましたらすぐにいろんな料理に使えます。和え物や酢の物、油いため、みそ汁、玉子とじなど、味に癖がないのでどんな料理にも向きます。ポイントは冷水の中で、頭の葉が付いている部分の茶色い綿のようなものを落とすことと、キッチンペーパー等で頭の部分の水をよく切ることです。
我が家ではよく天ぷらやマヨネーズ和えにします。マヨネーズ和えが特に人気で、市販のマヨネーズに酢や辛子・タバスコ等を加え、味にアクセントを付けると更においしくなります。また天ぷらは下茹でせずにもちろん生のものを使いますので念のため。
コゴミはパック詰めされたものがスーパーなどでも売られていますが、早い時期に出回るものはハウスで加温栽培までされているようです。そんなにポピュラーな山菜なのですが、実は私は子供の頃、このコゴミを食べたことがありませんでした。家の近くにも昔からコゴミはたくさん生えていたのですが、我が家にはそれを採って食べる習慣がなかったようです。
私が山菜としてのコゴミの存在を知ったのはスーパーで売られているパック入りのものの方が先で、それが家の近くの川原にもたくさん生えているものであるとは知りませんでした。もちろんどんな格好で生えているものであるかも。そして初めて生えているコゴミを見たとき「うわっ、これってシダじゃん…」と思ったのを覚えています。シダというと恐竜の時代にたくさん生えていたというイメージですよね。
でもそれはとても手軽に食べられるおいしい「シダ」でした。今では毎年欠かさずに食卓にのぼっています。今年ももうすぐひるぜんでもコゴミがたくさん顔を出し始めます。さあ、たくさん採って食べるぞー。
まずは辛子マヨネーズ和えで一杯やるかな…
投稿日2008年04月19日 11:40




