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ゼンマイで小遣い稼ぐ中学生!

今回紹介するひるぜんの山菜はゼンマイです。
ゼンマイはワラビと並んで日本の春を代表する山菜と言えます。ゼンマイは谷間の斜面とか川沿いによくみられ、ワラビに比べると少し日陰っぽいところに多く生えています。ワラビが陽ならゼンマイは陰というイメージですね。
そんな少々ネクラなゼンマイですが、ワラビとはまた違ったおいしさがあり日本全国、いやお隣の韓国や中国などでも古来より食べられてきた人気の山菜です。
ゼンマイは数本が株になって生えていて、一つの株の中にはたいてい「オス」と「メス」があります。頭の先の丸まった部分がぺちゃんこで白い綿毛をかぶっている方がメスで、これを採って食べます。一方オスの方はメスよりもひとまわり大きく、頭の部分もモッコリとふくらんでいて茶色っぽい綿毛をかぶっています。
ひるぜんではこのオスゼンマイのことを通称「キン○マゼンマイ」と言います。ちょっとお下品ですねー。でもこれがホントに男の子のキン○マにそっくりなのです。ズバリ、オスのゼンマイですし、その見た目からしてもこのネーミングは絶妙だと私は感心しています。
みなさんもゼンマイを見かけたらオスを探してよくよく観察してみてください。ホントにそっくりですから。でも比べるのはかわいい男の子のモノとですよ。ダンナや彼氏のと比べてはダメですよー。ゼンマイも迷惑ですから…そんなオスゼンマイでも食べられないことはありませんが、やはり少し硬いので(この表現もなんだかなー…)メスばかりを採った方がやわらかくておいしいと思います。
ゼンマイにはやはりアクがあるので、ワラビと同様の方法でアク抜きをします。ポイントはワラビと同じく重曹を入れすぎないこと。入れすぎるとやわらかくなりすぎて、ひどい場合にはトロトロに溶けてしまいますのでご注意を。そしてゼンマイがワラビなどの他の山菜と大きく違うところは、乾燥保存に向いているということです。
重曹を少し入れたお湯でゼンマイを軽く茹でて綿毛を取り、ザル等に広げて天日に干します。半日ほどで干上がった部分が細い糸ミミズのようになってきます。途中、両手でもみながら全体をひっくり返してやり、まんべんなく干していきます。天気が良いと2~3日で硬く干し上り、長めのヒジキのような感じになります。
ゼンマイが陽の光を浴びて干し上がると、太陽とゼンマイの二つの香りが溶け合ってとても良い香りがします。水に漬けると本当に元に戻るのかなと思うほどカチカチに干上がりますが、よく乾燥していたほうが保存もききますので十分に干して下さい。
食べ方としては油炒めや煮物が一般的でしょう。乾燥保存したものを戻して、油揚げなどと一緒に煮たものはひるぜんではお正月の料理などによく出されます。また冠婚葬祭などハレの席にもゼンマイの煮物は喜ばれ、皿盛のオードブルなどはとてもかなわない人気の一品です。
話は少々それますが私は中学生の頃、このゼンマイを採る「アルバイト」をしたことがあります。ゼンマイを山から採ってきて茹でて干して売るのです。一人で山へ行き、背負い袋にいっぱい(多いときには日に2回)採りました。それを母に大釜で茹でてもらって頭の綿毛を取って天日で干します。背負いきれなかったほどのゼンマイも干して乾燥させるとザル一山ほどになります。それを父が勤め先の近くの焼肉屋さんに持って行き買ってもらうのです。
そこは朝鮮の人がやっていた店で、今から思えばゼンマイのナムルに使っていたのだろうと思います。その店では当時蒜山産の上質なゼンマイを使った本場仕込みのナムルが作られていたということで、今なら少々高くてもぜひ食べてみたいと思う逸品ですね。それで一杯呑んでみたい!
父はその店のおかみさんから「ムスコサン二、ドンドントッテキテモラッテチョーダイ」と催促されていたようでしたので、結構高く買ってくれた記憶があります。子供には最高の小遣い稼ぎでした。でも今、あれだけの地元蒜山産のゼンマイを買い付けようと思うと結構高くつくのは当然で、ゼンマイも今よりたくさん採れた時代の思い出話です。
その焼肉屋さんは代替わりをしましたが今も営業しています。長年行っていませんが、今度ナムルを食べに行ってみようかな。今でも地元のゼンマイを使っているのでしょうか?もし使っていたとしてもさすがに中学生が採ったものではないでしょうね。いまどきそんな中学生がいたらそれこそ「ホームレス中学生」に近い存在ですよね。
ゼンマイひとつにも時代の流れを感じます。写真は顔を出したばかりのかわいいゼンマイたちです。みんな女の子(メス)のようです。
投稿日2008年05月07日 19:29




