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記事掲載者:由井 堅史さん

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ウドの大木で特許を取ろう!?

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「山椒は小粒でピリリと辛い」ということわざがありますね。見た目は小柄でも鋭い気性や優れた才能を持った人物を表わすのに使われたりします。一方その反対に図体ばかり大きくて、役に立たない人のことを「ウドの大木」と言います。


山菜のウドは小さいときには食べ物として重宝しますが、大きくなってしまうと全く役に立たなくなってしまうということです。ウドが成長したら背丈も高くなり、幹も硬くなって木のようになりますが、木ほどは硬くないので木としての使い道もないし、もちろん食べることもできないので、全く役に立たないモノということになってしまうのです。


でもウドに限らずワラビやゼンマイをはじめ、どんな山菜でも大きくなりすぎたら役に立ちませんよね。なんでウドだけが昔からこんな悪口を言われるのかよくわかりませんが、たぶんウドが成長するとかなり大きくなってジャマになるからだと思います。ウドだって好きで大きくなっているのではないのに、人間の身勝手で悪口を言われて可愛そうですよね。


ということで前置きが長くなりましたが、今回紹介するひるぜんの山菜は「ウド」です。

ウドは栽培品が年中スーパーで売られたりしていて、山菜というよりも野菜と言えるくらい、今では身近な存在になっています。でももちろん旬は春ですし、天然のものは栽培品とは比べ物にならない野趣あふれる風味を持っています。

ウドの食味の特徴は独特の香りと苦味です。また根元の部分などは歯ごたえも良く、生で食べた時のシャキシャキとした食感の良さは格別です。数ある山菜の中でも私はこのウドが特に好きで、天然物がまだ採れない早い時期からでも栽培品を買って食べたりもします。

ウドの食べ方としては大きく分けて生食と加熱調理の2とおりがあります。たいていの山菜はアクがとても強いので、生で食べられるものはあまりありませんが、ウドの根元の部分はアクが少ないのでスライスして水にさらすだけで食べられます。ほどよい苦味と歯ごたえがあり、酢の物などにすると最高です。またサラダなどに混ぜるとパセリやセロリなどと同じように香草の役目になり、味にアクセントが付きます。苦味の好きな人は細いスティック状にカットしたウドにマヨネーズやもろみ味噌をつけると良い酒のつまみにもなります。

加熱して食べる場合の私の一番のおすすめはキンピラです。ウドの軸の部分を少し厚めに切り、ピリ辛に炒めます。皮は付いたままでもOKです。ウドの皮は歯ごたえがあっておいしいので、煮物や酢の物にする時にむいた皮も捨てないでキンピラにして食べて下さい。炒めて食べるには軸の方がおいしいので、葉の部分は天ぷらや煮物などにすると良いでしょう。このようにウドは頭から根元、皮まで捨てるところのないお値打ちな山菜ですので、余すところなく全部食べましょう。

ウドは少々日陰のようなところによく生えます。私の経験では杉やヒノキなどの林の中の谷川沿いなどによく見られるような気がします。そしてウドはやはり、顔を出したばかりのものが軸も太くてしっかりしている上、香りも強く風味があっておいしいのでよくよて探してください。ウドは毎年同じ所に生えるので、大きくなって良く目立つ時の物を見つけておいて、翌年早めに採りにいくのもいいでしょう。

このように芽が出たばかりの頃のものが一番良いとされるウドですが、採って家庭で食べるには少々伸びたものでもぜんぜんかまいません。大きくなると根元の方は硬くなってしまうので、生でスライスして…というわけにはいきませんが、先っぽの方なら煮たり炒めたりして十分おいしく食べられます。

大きい方がたくさん食べられるので、私はわざわざ大きくなるのを待って、先の部分を煮て食べたりもします。ウドも皮をむいて煮ると量が減るので、少々大きくなっていた方が「食べごたえ」があって満足できます。お店などでお客さんに出すには伸びてしまったウドというわけにはいかないでしょうが、家で食べるにはこれでイイのです。

ウドを漢字で書くと「独活」です。普通に読むとドッカツですよね、これは。ウドが大きくなって風にそよぐ様子が自分で動いているように見えるため、このように書くようになったということですが「ナンダカナー」という感じですよね。

またちなみにキャイーンのウド鈴木のウドという名も、この山菜のウドからとったものだそうです。体は大きいけどあまり役に立ちそうにないということで、お笑いの先輩がつけた名前だそうです。ウドちゃんのキャラにピッタリの名前ですよね。

でも本物の「ウドの大木」を使って何か役に立つものを作ってみるとおもしろいんじゃないかと私は思っています。中が空洞なので、ぐい呑みや一輪挿しなんかいいかなと思うのですが、竹のようにフシがないので「底」がありません。箸置きなどの小物から杖などの大物にいたるまでいろいろ考えてみてもなんにせよ強度不足です。

ということでやっぱりあれは「ウドの大木」でしかないよーです。みなさんも何か考えて特許をとってみたら?(どうコロンでも特許はないでしょー・・・)

写真は昨日私が山で採ってきたウドです。左の帽子と比べていただくとおわかりのように少々伸び気味ですが、本文にもありますように、煮て食べるのにはこれくらいでも良いのです。

 

投稿日2008年05月16日 08:57


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