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記事掲載者:由井 堅史さん

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トウモロコシの植え付けが終わりました

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このコーナーでは先回までおよそ10回にわたり「ひるぜんの山菜」を紹介してきましたが、夏も近づく季節となり、山菜のシーズンも終わりましたので、今回からは話題をひるぜんの野菜や果物(それもちょっぴりニューフェイスたち)にきりかえてお送りしていきたいと思います。

ひるぜんの野菜といえばまず思い浮かぶのはやはり大根ですね。高冷地の冷涼な気候を活かして夏場を中心に生産される蒜山大根は戦後間もなく栽培が始められ、高度成長期を中心に大量に生産され、蒜山地域の発展に大きく寄与してきた野菜です。

生産開始から50年以上が経った今も、大根はもちろんひるぜんを代表する野菜ですが、生産者の高齢化もあり、近年は生産量が次第に減ってきています。そしてそんな少々衰えの見えてきた「ベテラン」に代わって最近人気を集めているのが「ルーキー」のトウモロコシです。

ルーキーと言いましたがひるぜんでも昔からトウモロコシは栽培されていました。しかしそれは主に自家用としてで、出荷用に本格的にたくさん作られだしたのはおよそ20年くらい前からです。ルーキーと言うより今ちょうど脂ののりきった「中堅どころ」といったとこでしょうか。

大根だけでなく他にひるぜんで育てるよい作物がないものか、と考えた農家が子供達がとても喜んで食べていたトウモロコシに着目、仲間を募って生産に取り組みました。初めは無人市等で細々と販売していただけでしたが、味の良さが評判を呼び、郵便局の「ゆうパック」用の農産物に「大抜てき」され、多くの農家により栽培されるようになりました。こうしてひるぜんのおいしいトウモロコシが世に知られるようになったのです。

トウモロコシの産地といえば北海道!と、多くの人が思い浮かべるように、日本における最大の産地は北海道です。広大な北の大地がはぐくむトウモロコシはとてもおいしいのですが、それには理由があります。トウモロコシには昼と夜の温度差が大きい方が甘くなるという特性があり、北海道の気候がそれにあてはまるのです。

そしてここひるぜん高原の夏も、昼間は太陽がふりそそぎ気温が上昇、夜は高地のため気温が下がり昼夜の寒暖の差が大きくなります。そうです、ここひるぜん高原は北海道と同じく、甘くておいしいトウモロコシの栽培に正にぴったりの気象条件を備えた地域なのです。

ひるぜん高原では田植えが終わった5月中旬頃からトウモロコシの植え付けが始まっています。畑に「マルチ」というビニールを張り、トウモロコシを植えます。このマルチには等間隔で穴が開いており、そこにポットと呼ばれる小さな苗床で育てた苗を一本づつていねいに手で植えていきます。土に人差し指で穴を開け、そこに苗を一本差し、まわりにていねいに土をかけていきます。

植え付けはずっと畑にしゃがみこんでの作業ですので、足や腰が痛くなり結構大変です。家族総出でまる1週間近くかかって、広大な畑に一本ずつていねいに苗を植えていきます。多い農家では年間に何万本も生産しますのでこの時期は最も大変な時です。

広い畑に苗を植え終り、ずらりときれいに並んで高原の風にそよいでいる苗達を見る時、農家は作業を終えたことにホッとすると同時に、夏の豊作の期待に胸をふくらませます。植えつけられたばかりのトウモロコシの苗はとても小さくて、これがほんの3ヶ月もすれば人の背丈を軽く越すほどに大きく、たくましく成長するとは想像もできません。

でもこれからこの苗たちは、ひるぜん高原にふりそそぐ澄んだ太陽の光と吹き渡るさわやかな高原の風、そしてひるぜん三座から湧き上がる雲から落ちてくる雨を体にいっぱい浴びて、どんどん成長していきます。そして夏には甘くておいしい立派なトウモロコシを実らせてくれることでしょう。

 

投稿日2008年06月04日 11:38


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